オリンピアンの苦悩と 夢を追う選手である事の嵯峨 ②
今回は前回に引き続いてのお話で、
キングオブスポーツと呼ばれるセーリング競技の過酷さであったり大変さであったりを大分ご理解いただけたと思いますので、
今回は
そんな彼女達がどの様にパリオリンピックを狙い、どの様な活動を行っているのかをご紹介いたします。
観光地、そして東京オリンピックの会場で有名な、江の島で彼女達はセーリング競技の練習をおこなっております。
練習といっても1年を通して彼女達は海外遠征が半分以上の割合を占め、各地で開催される大会にエントリーし、世界と対等に戦える術を日々追及探求しております。
海外転戦、それは財力と密接な関係にあり、
どのスポーツもこういった障害は必ずお約束されるかのごとくセットとしてついて回るといえるでしょう。
しかし、セーリングは大きなヨットを使用する競技である為に、海外転戦を行う為には自分達が使用する、大きなヨットを運ばなければならない現実...
非常(非情)にお財布事情を圧迫する大きな要因がございます。
そして大体のメジャースポーツにはスポンサーとしまして、大中小さまざまな企業様が、選手は競技に集中出来る様にその問題をカヴァーしておられますが、
セーリングに至っては国内での認知度がほとんどない、主戦場がヨーロッパであるといった背景により、そもそもスポンサーが付きにくく、
彼女達にいたってゆうならば、そのスポンサーが現時点で全く居ない状況下のなかで、
自分たちの貯金を切り崩して、その競技を続けておられます。
そして、彼女達はアスリートでありながら、スポンサー探しやそれに伴うマネジメントなど経営一本の経営者の私でも少し荷が重たいなといった活動も同時に行っております。
貯金にも限界がありますし、そして何より
彼女達は若い
未来に羽ばたく大きな大志を抱き、そして日本国代表として海外で戦っておられます。
こんな若い人達が、セール(帆)に日の丸をつけ、
大海原で戦っておられる映像をリアルで目撃したら、どうでしょうか?
活動資金、活動計画、競技者として、苦悩されてる若き日本代表。
私はこの風景をリアルで体験したとき、鳥肌とともに涙があふれてしまいました。
アスリートは我々に多くの感動を与えてくれます。
セーリングといったニッチな競技においてもそれはなにひとつ変わらず、
利権、戦略、ビジネスの観点だけを追求しサポートする、スポンサーの在り方は
個人感情の観点において考えるべきところではあると感じました。
江の島練習風景